いまよりもっと安心・安全・手頃な「運ぶ」「移動する」を当たり前にする
私たちは、多様な業界のお客様に対しさまざまなかたちで、ひとの生活・活動における「運ぶ」「移動する」がよりよく安全に快適になるための課題解決のサポートをおこなっています。コア技術を中心としたモノの提供というハード面から、その周辺の取組支援といったソフト面まで、お持ちの課題やお困り事を幅広くお聞きし、最適なご提案と共に対応いたします。
事例を一部掲載いたします。私たちがお役に立てそうなことがあれば、お気軽にお問い合わせください。

事例1:コア技術を中心とした研究活動
高齢化が進むナシ農家の作業を、できるだけ安価に簡単に楽にし、生産者がすこしでも長く農業経営をつづけられるようにならないか。「超高齢農業県」として農作業現場の身体的負荷軽減を課題として持つ山口県と、5年間産学公共同研究おこない、協業パートナーからの知見、ユーザである生産者の声を得て、TFS搭載農業用追従運搬ロボットのプロトタイプを製作・改良をおこなってきている。
■協業パートナー:
山口県農林総合技術センター、山陽小野田市立山口東京理科大学
■活動のポイント:
プロトタイプ製作段階から、現場の声をできる限り吸い上げ設計に盛り込み、さらに改良を追加していくアジャイル開発を実践。現場ニーズに合う完成度の高いプロトタイプに仕上げることにより、見た人が、現場での使用イメージをつかめ、研究活動・普及活動が非常に効率的になる。
活動において、複数の山口県内各地のナシ生産者=ユーザへアプローチできるという自治体と組む利点を活用。これにより、多様な使用環境確認や、ユーザとなる生産者の方々からのヒアリングの機会を多く得られた。
■効果・実績:
・ユーザから具体的なフィードバックを得て効果的なプロトタイプ製作
・世の中にとって新しいものを、研究開発から製品化と、着実に段階を進める
事例2:研究から製品化への発展
山口県との共同研究から生まれたプロトタイプは、新製品開発のヒントを求めていたY社の琴線に触れ、製品化へ段階移行することになる。
■経緯:
研究メンバーはこのプロトタイプの仕様のさらなるニーズ確認と可能性の発掘、また、製品化のためのパートナー探しを目的として複数の展示会に出展していた。その活動を経て、Y社と出会う。
■課題への最適解:
同社は、農業は屋外・不整地で、自動走行技術を取り入れづらい環境であるため、ユーザ=農家視点で、現段階における最適なスマート農業は、自動走行ではなく追従、それも確実に機能する有線追従がよい、という仮説を強く持っていた。TFSはそのニーズに合致。すぐに山口県でのプロトタイプのテストを実施し、品質の良いプロトタイプの動きにより協業開始決定。
これまでの協業の中で、テザーによる追従が、
・人間が想定しない挙動がすくなくストレスフリー
(ロボットがユーザを見失う・不要な障害物検知をするなどが無い)
・人間がロボットを能動的かつ感覚的につかえる安心感
(ユーザがテザーを持つ手をつたってロボットの存在を感じる)
など、農家にやさしいロボットの権化のような技術であることに改めて深く共感を示され、現在は製品開発推進中。
■活動のポイント:
・業界を超えて幅広く、適切な場でニーズを探る
・その場ですぐニーズ深堀りするヒアリング
・ヒアリングの結果を言語化して理解し、そこに訴求する場づくり


事例3:お客様の活動支援・伴走
企業内新事業開発、開発支援、スピンアウトに伴う会社設立、自治体との共同研究などの経験をもとに、企業・自治体向けの事業開発・推進の支援・伴走をおこなっている。
《事例》
■お客様:東信電気株式会社 様(弊社パートナー企業)
■実施内容:
同社が自社の新事業開発を検討されているなか、私たちにご相談いただいた。まずは社長やメンバーの事前のヒアリングを通して、「自社の高い技術が必要とされる分野で、役立つ事業をつくっていきたい」という想いを確認し、弊社でワークショップを企画。
半年間、部門横断のメンバーが、月1回のワークショップと日々の検討に真剣に取り組み、環境分析~事業構想~試作~プロモーション企画までをやりきり、展示会に出展。
■実績:
・来場者の顧客化
・展示会においてお客様のニーズを得て事業・製品へ反映
・社内に専門グループ立上げ、事業推進という次の段階に突入
■活動のポイント:
・事前の入念なヒアリング、お客様の現状と想いの理解・解釈
・実績と経験をベースとした、定型でない、お客様専用の企画提案
・経験してきたからこそ可能なお客様理解と関係構築・コミュニケーション
事例4:教育・地域連携活動
自社技術TFSの「だれにとってもわかりやすく柔軟で多様なものに対応できる」という特徴を生かして、学校や教育機関と連携した活動をおこなっている。学生のみなさんが「考えてきたことが実現できた」という成功体験とともに、将来に向けた学ぶ力・生きるモチベーションを獲得してもらいたいという願いのもと、活動を推進している。
■対象:全国知財創造実践甲子園
■実施内容:
国立大学法人山口大学大学研究推進機構知的財産センターが主催する、全国の高校生による「全国知財創造実践甲子園」に協賛・企業課題提供をおこなっている。当大会は、日本唯一の高校生が知財を活かして課題解決に取り組んだ成果の発表を行う全国規模の大会である。
大会において弊社は、技術や認知度における弊社ならではの企業課題(TFSを応用した社会に商品・サービス・ビジネスモデルのアイデア等)を過去3回提供。毎回、高校生の非常にユニークなアイデアと行動力、実践して表現する力を目の当たりにし、感動するとともにこちらが学ぶことが多くある。
対象校には訪問し、製品を持ち込んで、学生メンバーや先生方と技術や開発について話したり、意見交換をしたりする場を設け、日常の学校生活では得にくい情報・経験を提供。また、各校からの提案は、できる限り実現化に近づけるため、提案に対する技術検討や各校とのコミュニケーションに力を入れている。
